赤い帆船
内容紹介
8月4日、内田洋一を乗せた「マーベリックⅠ世号」は、11ヶ月間にわたる単独無寄港世界一周を終え、油壺に凱旋した。 雑誌、テレビの取材が相次ぎ、一人の無名な青年は、一躍、現代の英雄になった。 一方、高校からの同級生、村上邦夫は、同じヨットマンとして、内田に先を越された嫉妬と羨望に苛まれていた。 だがそれ以上に彼を打ちのめしたのは、恋人亜矢子が内田と結婚したことだった。 彼に残されたものは、もう何もなかった――。 それから2ヶ月後、内田が殺された。 だが、真犯人と目された男は、時間と距離の鉄壁のアリバイに守られていた。 東京-タヒチ6000マイルのヨットレースを舞台に、西村京太郎が雄大な構想で放つ、本格長編推理。
収録リスト
- 長編:赤い
帆船 (書き下ろし)
刊行リスト
- 1973年08月:光文社、カッパ・ノベルス
- 1982年09月:角川書店、角川文庫
- 1998年06月:光文社、光文社文庫
- 2013年03月:光文社、光文社文庫(新装版)