イレブン殺人事件
内容紹介
二十五歳になる中西は、官庁に勤めている平凡な独身男だ。
彼の唯一の趣味は、ひとり旅だ。
今回は京都に行くのに、奮発してグリーン車にしたところ、隣に二十七、八歳の素晴らしい美人が座った。
うまくいく時はうまくいくもので、京都駅に降りる頃には、二人はすっかり恋人気分だった。
だが、二人で泊まったホテルで思わぬ出来事が……。
「危険な道づれ」他、嫉妬深い女のたくらみ、平凡な男の変身願望、突然声の出なくなった女性歌手などを描いた、切れ味鋭い、華麗な十一のサスペンス。
収録リスト
- 短編：ホテルの鍵は死への鍵（『週刊小説』1972年3月10日号）
- 短編：歌を忘れたカナリヤは（『週刊小説』1972年7月14日号）
- 短編：ピンクカード（『週刊小説』1977年10月7日号）
- 短編：仮面の欲望（『週刊小説』1978年2月10日号）
- 短編：優しい悪魔たち（『週刊小説』1978年5月26日号）
- 短編：受験地獄（『週刊小説』1979年3月30日号）
※角川文庫（初版）以前に収録
- 短編：裸のアリバイ（『オール読切』1976年1月増刊号）
※角川文庫（2版）以降に収録
- 短編：危険なサイドビジネス（『週刊小説』1980年3月7日号）
- 短編：水の上の殺人（『週刊小説』1980年7月25日号）
- 短編：危険な道づれ（『週刊小説』1980年10月17日号）
- 短編：モーツァルトの罠（『週刊小説』1981年3月27日号）
- 短編：死体の値段（『週刊小説』1981年10月23日号）
刊行リスト
- 1982年07月：実業之日本社、ジョイ・ノベルス
- 1986年02月：角川書店、角川文庫
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