十津川警部、沈黙の壁に挑む
内容紹介
殺人容疑者秋本つね子はろうあ者だった。 手話通訳士を介しての尋問にも、同じろうあ者の関口弁護士の質問にも、なぜか心を開かぬつね子。 彼女の息子浩は資産家に婿入りし、その義父はろうあ者のための老人ホーム建設に奔走していた矢先の事件だった。 関口はつね子の薄倖の半生を辿り、無実を信ずるが、彼女には意外な過去が秘められていた。 さらに、悪徳探偵が殺され、遺された写真から事件は意外な展開を……。 関口はついに十津川警部と対決! 読者の心をゆるがす最終ページまで、西村京太郎の真摯な眼差しに貫かれた感動とサスペンスの長編推理熱筆作!
収録リスト
- 長編:十津川警部、沈黙の壁に挑む(『季刊MIMI』第48号~第57号) ※初出時タイトル『海の沈黙』
刊行リスト
- 1994年01月:光文社、カッパ・ノベルス
- 1996年12月:光文社、光文社文庫
- 2009年07月:文藝春秋、文春文庫