中央線に乗っていた男
内容紹介
鑑識技官・新見格の趣味は、通勤電車で乗客を観察しスケッチすることだった。
5年間で500人の顔を描き、それが新聞で取り上げられたこともあって、四谷の画廊でスケッチ展が開催されることになった。
同僚の個展開催のお祝いに駆けつけた十津川警部は、画廊で落ち合った新見から妙な女性客が訪れたことを聞かされる。
彼女は、新見が今年の冬に描いたスケッチの中年男は、その前年の夏にすでに亡くなっている自分の父親だと主張したという。
十津川が死んでいるはずの男の身元を調べ始めると……。
(「中央線に乗っていた男」)
――立ちはだかる数々の難事件。
事件の解明のため、十津川警部は日本列島を縦横無尽に駆け巡る!
単行本未収録作品2編を含む、十津川警部シリーズ最新短編集。
収録リスト
- 短編:中央線に乗っていた男(『野性時代』1994年3月号)
- 短編:遠野の愛と死(『小説宝石』1995年6月号)
- 短編:配達するのは死(『小説現代』1999年3月号)
- 短編:恨みの箱根芦ノ湖(『オール讀物』1993年6月号)
- 短編:君は機関車を見たか(『小説新潮』1986年3月号)
刊行リスト
- 2009年06月:角川書店、カドカワ・エンタテインメント
- 2014年04月:KADOKAWA、角川文庫
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