十津川警部 南紀・陽光の下の死者
内容紹介
東京池袋署の刑事・伊熊武敏は億万長者未亡人殺人事件捜査で独断専行が目立ち、上司から非番を命じられ、故郷の南紀白浜へ旅立ったが、途中、紀勢本線特急「くろしお十九号」車内で、ひょんなことから知り合った東京中央エレクトリック企画課長・白川健一郎が南紀白浜の美しい浜辺白良浜で何者かに殺された現場に居合わせる。
この桃源郷のような浜辺を血で汚したのは誰か。
このローカルな事件が急転、伊熊刑事が関わっていた東京の未亡人殺人事件とリンクしてゆく。
美貌の未亡人の名は立花庸子。
死んだ大手企業社長から莫大な遺産を手にした彼女は数々の浮名を流し、スキャンダルの女王の名をほしいままにする。
群がる男たち。
彼女の過去をたどると、なんと今や廃墟と化した白浜の豪華ホテルの歴史に行き着く。
事件は広がりを見せ、ついに十津川警部の登場となる。
西村京太郎ミステリーワールドで幾多の作品舞台となった南紀で起きた最新事件の結末は……。
収録リスト
- 長編:十津川警部 南紀・陽光の下の死者(『本の窓』2008年6月号~2009年7月号)
刊行リスト
- 2009年10月:小学館、小学館NOVELS
- 2011年12月:小学館、小学館文庫
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