#099 急行奥只見殺人事件

1985/11/25

著作リスト 長編小説

急行奥只見殺人事件

内容紹介

二両連結の急行「奥只見」は、新緑の中を、ことことと、走り続ける。 遠くの高い山の頂きには、白い残雪が見えた。 小さい駅に、時々、停まるが、ほとんど、乗客の乗り降りがない。 十津川と、亀井は、殺人事件を追っているということもあったし、景色もいいので、開けた窓から、外を眺めていたが、他のまばらな乗客は、土地の人たちらしく、座席の中で、居眠りをしたり、景色など見ずに、お喋りをしていた。 入広瀬駅に着いた。 単線だから、ホームは片側にしかない。 九時を少し過ぎている。 「この近くで、岸本は、殺されたんだね」十津川は、駅名に、眼をやった。 (本文67ページ)

収録リスト

  • 長編:急行奥只見殺人事件(『週刊小説』1985年7月5日号~10月11日号)

刊行リスト

  • 1985年11月:実業之日本社、ジョイ・ノベルス
  • 1989年04月:角川書店、角川文庫
  • 2006年05月:実業之日本社、ジョイ・ノベルス

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