猿が啼くとき人が死ぬ
内容紹介
都内マンションの一室で若い男女の変死体が発見された。 同じマンションの住人の証言によれば、前夜、その部屋から猿―― しかも野生の猿の啼き叫ぶ声が響き渡ったという。 男は睡眠薬による自殺、その上に覆い被さるように死んでいた女は出血多量による、これも自殺とおもわれた…… しかし、心中にしては全く不自然なことばかりである。 机の上には男の書いた原稿と思われる「猿軍団観察記」がある。 いったい何が起ったのだろう?
収録リスト
- 長編:猿が啼くとき人が死ぬ(『小説新潮』1995年10月号~1996年2月号・7月号・8月号)
刊行リスト
- 1996年10月:新潮社
- 1998年06月:新潮社、新潮文庫
- 2006年04月:文藝春秋、文春文庫