在原業平殺人事件
内容紹介
早川明子は、京都・大野原の十輪寺で京南大学文学部助教授の細川和也と知り合う。 彼は平安文学を研究し、「在原業平の寺」で出会うに相応しい美青年であった。 後日、明子は和也から誘われ学者たちが集う新年会に出席するが、教授の次女との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害される。 数日後には、講師の一人が長岡京跡で毒物死した。 学長選を控えた派閥抗争の果てか、学説の対立なのか? それとも教授の美しい二人の娘をめぐる愛憎劇か? 恋人の和也に対し愛と疑念の狭間で揺れながら明子は、京都府警・狩矢警部と二人三脚で推理する……。 ミステリー界の二大巨頭が放つ本格長編推理!
収録リスト
- 長編:在原業平殺人事件(『中央公論』1996年2月号~10月号・1997年4月号~6月号) ※山村美紗との共著(山村美紗の未完の遺作を西村京太郎が書き継いだ作品)
刊行リスト
- 1997年07月:中央公論社、C★NOVELS
- 1999年10月:中央公論新社、中公文庫
- 2003年01月:角川書店、角川文庫