能登・キリコの唄
内容紹介
白昼の東京で銀行強盗が発生した。 しかし、現場にいた青年の活躍により、強盗団は現行犯で逮捕される。 勇敢な行動により英雄としてマスコミに取り上げられたその人物は、栗原太郎という無職の若者だった。 しかし、取り調べが始まると、強盗たちは口を揃えて「彼も共犯だった」と証言し始め、栗原自身も姿を消してしまう。 事件を担当する十津川警部が、栗原の素性を探っていくと、親に捨てられ福祉施設で育てられた過去が判明する。 彼が拾われたときに入れられていた段ボール箱には、ある文字が記されていたという。 その文字を手掛かりに能登に向かった十津川は、予期せぬ事態に巻き込まれ、捜査は難航を極めていく……。 キリコ祭りの能登を舞台にした、傑作長編トラベル・ミステリ。
収録リスト
- 長編:能登・キリコの唄(『野性時代』2007年4月号~10月号)
刊行リスト
- 2007年11月:角川書店、カドカワ・エンタテインメント
- 2010年09月:角川書店、角川文庫