#567 一九四四年の大震災 東海道本線、生死の境

一九四四年の大震災 東海道本線、生死の境

内容紹介

浜名湖岸にあるビルが炎上し、男の焼死体が発見された。 男の名は、藤田武。 妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。 時代は一気に、太平洋戦争の末期に遡る。 武の祖父徳之助は「フジタ浜名湖地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎と研究に従事していた。 米軍による空襲が勢いを増し敗色濃い戦時下に、政府、軍部が国民に強いたものは言論統制、報道管制だった。 そんななか、藤田親子は大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとした。 そして、一九四四年十二月七日に、昭和東南海地震が起こる。 これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し弾圧した。 実際に、翌年一月十三日には三河地震が起こったのだが……。 しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は行方不明になった。 戦後、戦争での悪行を暴くために、藤田健太郎と息子の武は、それぞれの時代に動きはじめたのだった――。

収録リスト

  • 長編:一九四四年の大震災 東海道本線、生死の境(『本の窓』2014年7月号~2015年9・10月号)
  • ※初出時タイトル『一九四四(昭和十九年)の大震災 生死の境 東海道本線』

刊行リスト

  • 2015年12月:小学館

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