哀切の小海線
内容紹介
東京の府中刑務所から、一週間後に刑期満了で出所する筈だった受刑者・鹿島源太が脱走した。 模範囚である彼は、刑務所長を殴り倒し、実弾の入った拳銃を奪い、行方をくらました。 十津川警部は、東京駅から新幹線で郷里の博多に向かったのではないかと推察し、逃走経路を追い始める。 そんな折、かつて鹿島と親交のあった情報屋・田所文雄が殺されているのが発見された。 鹿島の逃走と関係があるのか…? 脱走した理由を追い求めて、十津川は鹿島が逮捕されるにいたった7年前の事件を調べ直してみると、原発用地買収問題にぶちあたり……。 高原鉄道を舞台に、愛と哀しみの幕があがる!!
収録リスト
- 長編:哀切の小海線(『小説 野性時代』2013年3月号~9月号)
刊行リスト
- 2013年11月:KADOKAWA
- 2016年09月:KADOKAWA、角川文庫